野犬の子について

野犬とは

もともと飼い犬として飼育していた犬が野良犬となり、野山で繁殖した犬のことです。
野良犬として捕獲され、新しい家族に迎えられる子もいますが、捕獲されにくい環境などがそろった緑地では年々繁殖して増えてしまっている現状にあります。

人が生活する地域まで野犬の群れが出てきてしまうことで、群れから吠えられた、群れに囲まれたといった問題もでてきています。

野犬の性格

野犬は群れで生活する習性が強く残っていることから、犬同士での社交性は優れている子が多いといわれています。警戒心の強い子が生き残って繁殖を繰り返しており、反対に人や生活音に対しては臆病な反応をする子が多い傾向にあります。

目が見えない乳飲み子のころから育てた子でも、次第に人に対する警戒心が出てくる場合もあります。小さいころから人に触れる機会が多い子でも大きくなるにつれて警戒心が強くなることもあり、環境や生い立ちによるものだけではなく本来持っている気質的な部分も大きいようです。

元野犬の子は家族と認識した者には、とてつもない信頼と、限りない愛情を示してくれます。上記は野犬の子のよく見受けられる性格をあげていますが、その子の特性や生い立ち、環境(先住犬の有無や在宅状態など)、社会化のタイミングや状況によっても大きく変わってきます。